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ファウストの劫罰

Venueサン・カルロ劇場 ナポリ
Calendar水 22 9月 2027 - 火 28 9月 2027
あらすじ / 詳細

あらすじ

第1部

《第1場:ハンガリーの平原》ファウスト伝説やゲーテの原作にはない、ハンガリーの場面に始まる。ハンガリーの丘の上にたたずむファウストは、自然の美しさと孤独感に浸っている。季節は春、日が昇る時刻である。曲はフガートで始まり、やがて遠くのざわめき(「農夫たちのロンド」と「ハンガリー行進曲」のファンファーレの一部)が聞こえてくる。これは後に続く2つの場面を予告するものである。
《第2場:農夫たちのロンド》原曲は『ファウストからの八つの情景』の第2曲である。ファウストの耳には農民の歌や踊りが聞こえてくるが、ファウストの気分は沈んでいる。
《第3場:平原のもう一方のある場所》今度は軍隊が進んでくるのに出会う。遠くにはハンガリーの兵隊の行進(「ラコッツィ行進曲」)の音が聞こえてくるが、軍隊を見ても、ファウストは無関心なままである。

第2部

《第4場:北ドイツ》ファウストは深く沈んだ気分で書斎にこもっている。第1部と同じようにフガートから始まるが、今回は短調で半音階的に進行する。ファウストは、絶望の果てに自殺を決意する。しかし、毒入りのカップを口に運んだとき、教会の鐘が鳴り、「復活祭の歌」が聞こえてくると、ファウストは再び生きる気力を取り戻す。この「復活祭の歌」は、もともと『ファウストのからの八つの情景』の第1曲に使われていたものである。
《第5場》突然、トロンボーンと木管楽器の音色に乗せて悪魔メフィストフェレスが現れる。この後、メフィストフェレスの音楽には必ずトロンボーンが使われる。メフィストフェレスはファウストに幸福と快楽を与えようともちかけ、外へと連れ出す。
《第6場:ライプツィヒのアウエルバッハの酒場》メフィストフェレスはファウストをライプツィヒのアウエルバッハ・ケラーという酒場(実在する)へと連れて行く。そこにいた酒飲みのブランデルは「ネズミの歌」をうたい、その主題をもとにフーガの大合唱(「アーメン・コーラス」)を仲間たちが歌う。続いてメフィストフェレスが「蚤の歌」を歌う。この2つの歌(「ネズミの歌」と「蚤の歌」)は、『ファウストからの八つの情景』の第4曲と第5曲をそのまま用いている。しかしファウストは気が滅入り他の場所はないのかとメフィストフェレスに要求する。
《第7場:エルベ河の河岸、林と草原》メフィストフェレスがアリア「ばらはこの夜、花開く」を歌う。このアリアに続いて、「地中の精たちと空気の精たちの合唱」となる。これは『ファウストからの八つの情景』の第3曲が原曲である。合唱によって眠りに誘われたファウストは、マルグリート(マルガリータ)という女性の夢を見る。やがて、「空気の精たちのバレエ」と入る。深い夢から「マルグリート!」と叫びながら目覚めたファウストに、メフィストフェレスは彼女のところへ連れて行こうとするが、途中で学生や兵隊の行進と一緒になる。
《第8場:フィナーレ》「兵士たちの合唱」(原曲は『ファウストからの八つの情景』の第7曲に出てくる。)と「学生たちの合唱」が歌われるが、その後、この2曲は対位法的に組み合わされてクライマックスとなる。

第3部

《第9場:小太鼓とラッパが帰営を告げる》帰営を告げる太鼓とトランペットが聞こえ、舞台裏の金管がそれに応える。ファウストとメフィストフェレスはマルグリートの家に侵入し、ファウストはアリアを歌う。
《第10場》メフィストフェレスはマルグリートが近づいてくることをファウストに知らせ、ファウストをカーテンの後ろに隠して去っていく。
《第11場》マルグリートが部屋に入ってきて、トゥーレ王の歌(原曲は『ファウストからの八つの情景』の第6曲)を歌う。マルグリートも夢の中でファウストに出会い、彼に恋している。
《第12場:霊の呼び出し》場面はマルグリートの家の前となる。メフィストフェレスは鬼火を召喚し、鬼火はマルグリートの周りで踊り始める(「鬼火のメヌエット」)。この「鬼火のメヌエット」は4分の3拍子のメヌエットのリズムで始まり、次第に速さを増して2分の2拍子の新しい旋律が出る。この旋律は、この後のメフィストフェレスの「セレナード」の旋律を速くしたものである。次の「セレナード」は、もともと『ファウストからの八つの情景』の終曲だったものである。
《第13場:フィナーレ》舞台はマルグリートの部屋に戻る。ファウストはマルグリートの前に姿を現す。すると、マルグリートはファウストのことを夢に見たと告白する。2人は愛の二重唱を歌う。
《第14場:三重唱と合唱》そここへメフィストフェレスが入ってきて、マルグリートの母親が町中の人を連れて近づいてきているからここを速やかに立ち去らなければならない、とファウストに告げる。ファウストはマルグリートに別れを告げて去る。

第4部

ヴィッテンベルグの空を飛ぶメフィストフェレス、ウジェーヌ・ドラクロワ によるリトグラフ

《第15場:ロマンス》マルグリートは家でファウストが帰ってくるのを待ちながら「ロマンス」(原曲は『ファウストからの八つの情景』の第7曲)を歌う。再び学生と兵士の行進に移るが、そこにファウストの姿はない。
《第16場:自然への祈り》場面は森と洞窟に移り、そこでファウストは「自然への祈り」を歌う。
《第17場:レチタティーヴォと狩り》メフィストフェレスが現れ、マルグリートが絞首刑になると告げる。マルグリートはファウストが訪れるときのために毎夜母親に眠り薬を飲ませ続け、ついに母親を殺してしまったというのである。ファウストは混乱したが、メフィストフェレスは、自分にはマルグリートを救うことができると説明した。ただしそれには、ファウストが自分自身の魂を放棄するという契約書にサインしなければならない。そして、ファウストはこの契約に応じる(そのとき、台詞は一瞬途絶え、打楽器が破滅の予感を示す音を演奏する)。メフィストフェレスは2頭の黒い馬を呼び、ファウストを乗せる。
《第18場:地獄への騎行》2頭の馬に乗ったファウストとメフィストフェレスは、地獄へと向かう。その途中で恐怖の場面が次々と現れる。彼らは急に止まり、鐘の音を耳にする。それはマルグリートの死刑が執行されるのが近いことを意味していた。そして、彼らはさらに速度を上げる。周りの風景はさらに恐ろしく奇怪なものへと変化してゆく。骸骨たちが列をなして踊り、天からは血の雨が降る。ついに二人は奈落の底へ落ちてゆく(なお、これは第1部と同様、原作とは話の筋が異なる)。
《第19場:地獄の首都》悪魔達はメフィストフェレスに対し、ファウストは本当に自ら魂を明け渡したのか尋ねる。メフィストフェレスはこれにうなずく。悪魔達は、メフィストフェレスの周りを踊りながら合唱を歌う。この合唱では、奇妙なシラブルを並べた「亡者の言語」が使われている。

  • サン・カルロ劇場はどこにありますか?
    • サン・カルロ劇場は、イタリア・ナポリの中心部、Via San Carlo 98, 80132 Naplesにあります。プレビシート広場の隣に位置し、王宮やガッレリア・ウンベルト1世にも近い場所にあります。
  • コンサートのどのくらい前に到着すればよいですか?
    • 開演予定時刻の少なくとも30分前に到着することをおすすめします。入場口まで移動し、チケットの確認を受け、座席を見つけるための十分な時間を確保できます。
  • どのような服装が適していますか?
    • 正式なイブニングドレスなどのフォーマルな服装は必要ありません。スマートカジュアルまたはエレガントな服装がおすすめです。劇場にふさわしい、快適で整った服装が適しています。
  • 遅れて到着した場合、客席に入ることはできますか?
    • 公演開始後は、客席への入場が認められない場合があります。遅れて到着した場合は、劇場の規則や公演内容に応じて、最初に設けられた休憩時間に入場できる場合があります。
  • 大きなバッグやリュックを持ち込めますか?
    • 大きなバッグやリュックは客席内に持ち込まないでください。利用可能な場合は、劇場指定のクロークまたは荷物預かりエリアにお預けください。
  • 客席に食べ物や飲み物を持ち込めますか?
    • いいえ。公演中および休憩中、客席内への食べ物や飲み物の持ち込みは禁止されています。
キャスト

イタリア語と英語の字幕付きフランス語オペラ

上演時間:約2時間5分(休憩なし)

全4部からなる劇的伝説

作曲

エクトル・ベルリオーズ

指揮

ニコライ・シェプス=ツナイダー

舞台美術

パオロ・ファンティン

衣装

カルラ・テティ

照明

アレッサンドロ・カレッティ

パントマイムの動き

キアラ・ヴェッキ

映像

rocafilm

出演者

メフィストフェレス

アレックス・エスポジト / ニコラ・クルジャル*

マルグリート

アンナリーザ・ストロッパ / テレーザ・イエルヴォリーノ*

ブランデル

ヴァルタン・ガブリエリアン

サン・カルロ劇場管弦楽団および児童合唱団

合唱指揮

ファブリツィオ・カッシ

ローマ歌劇場制作

会場
サン・カルロ劇場 ナポリ

 

 

サン・カルロ劇場はイタリア・ナポリにある歌劇場で、劇場としてはヨーロッパで現役最古のものである。資金不足のため1874年-1875年のシーズンが中止された以外、定期公演が中止されたことがない点でも特筆される。

サン・カルロ劇場は、ナポリに劇場があることを望んだブルボン朝ナポリ王国の初代王カルロ によって建造された。開場は1737年11月4日、演目はピエトロ・メタスタージオ台本、ドメニコ・サッロ音楽のオペラAchille in Sciroであった。この時サッロはオーケストラの指揮も行い、幕間にはグロッサテスタの2つのバレエも演じられた。この劇場はその建築、金装飾、および豪華壮麗な青色(ブルボン家の色であった)の布張装飾で有名となった。

1816年2月12日、サン・カルロ劇場は火事により焼失するが、両シチリア王フェルディナンド1世の命により僅か10か月にして再建される。現在の建築はこの再建建築と基本的には同一であり、変化はヴェルディの提案したオーケストラ・ピットの設置(1872年)、電気照明の導入および中央シャンデリアの撤廃(1890年)、入口ロビー並びに楽屋棟の建築、に限られている。

1817年1月12日、再建された劇場はマイールの「パルテーノペの夢」(Il sogno di Partenope)で再オープンする。スタンダールはこの公演の2夜目を聴いており「ヨーロッパのどこにも、この劇場に比べ得るどころか、この劇場の素晴らしさの足許に及ぶところも存在しない。ここは人の目を眩惑し、ここは人の魂を狂喜させる」と書き記している。

1815年から1822年まで、ロッシーニはこのサン・カルロ劇場を含めたナポリ王国全ての王立オペラ劇場の劇場付作曲家・兼音楽監督であり、「オテロ」「湖上の美人」を含む9つのオペラがこの時期書かれた。

ジュゼッペ・ヴェルディもまたこの劇場と縁深い一人である。必ずしも彼の傑作とは言いがたいが、「アルツィラ」および「ルイザ・ミラー」はサン・カルロ劇場のために書かれた作品である。「仮面舞踏会」も本来はこの劇場のためのオペラだったが、スウェーデン国王が暗殺されるという筋書自体が王国であるナポリでは検閲で不許可とされ、舞台をアメリカ・ボストンに、初演地もローマに変更しての公演となった。

20世紀に入って、サン・カルロは革新的な支配人アウグスト・ラグーナを迎える。彼は1920年からの10シーズンをすべてワーグナー作品で開幕するという、当時のイタリアでは異例のプログラムを組み、またリッカルド・ザンドナーイ作曲、ガブリエーレ・ダンヌンツィオ脚本のオペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」などの新作オペラの初演にも熱心だった。

第二次世界大戦で大きな損害がなかったことも幸いして、サン・カルロ劇場は戦後いち早くイギリスへの引越公演(1946年)を行うなど、オペラ劇場としての機能を回復した。その革新的伝統は戦後も継続し、たとえばアルバン・ベルクの「ヴォツェック」のイタリア初演(1949年、カール・ベーム指揮)などが行われている。

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