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ドン・ジョバンニ

Venueテアトロ・デル・マッジョ
Calendar金 03 12月 2027 - 土 11 12月 2027
あらすじ / 詳細

オペラシーズンは、モーツァルトの最も愛されているレパートリーの傑作のひとつ、『ドン・ジョヴァンニ』で幕を閉じます。初日は12月3日20:00に予定されており、その後、12月5日15:30、12月7日20:00、12月9日20:00、そして12月11日(土)18:00に追加公演が行われます。指揮を務めるのはダニエレ・ガッティで、今回がオペラ公演の指揮台に立つ3度目の機会となります。演出はダニエレ・メンギーニが担当します。メンギーニは、Maggioで上演されたヘンツェの『Der junge Lord』の演出により、2025年のアッビアーティ賞・最優秀プロダクション賞を受賞しました。今回のプロダクションでは、ドン・ジョヴァンニとレポレッロの配役にも特に興味深い「鏡像効果」が生まれます。これまで対照的な2つの役をそれぞれ演じてきたアレックス・エスポジトとルカ・ミケレッティ――エスポジトは忠実なレポレッロ、ミケレッティは伝説的な誘惑者ドン・ジョヴァンニとして出演してきました――が、今回初めて役を交換し、まさに二重の初役となる舞台を作り上げます。ドンナ・アンナ役はマリアンジェラ・シチリア、ドン・オッターヴィオ役はMaggioアカデミーの元学生で、現在ますます国際的な成功を収めているデイヴ・モナコ、ドンナ・エルヴィーラ役はミシェル・ロジエが務めます。

新演出

 

あらすじ

序曲はわずか一晩で書かれたが(1~2日かかったという説もある)、円熟した曲に仕上がっており、演奏会で独立して演奏されることもしばしばである。騎士長の亡霊の場面の序と軽快なアレグロからなるソナタ形式。なお、この序曲ははっきりした終結部を持たず、そのままオペラの導入曲につながるので、モーツァルト自身が、演奏会用の華々しい終結部を別に作曲している。

 

第1幕

幕が開く。時間は明け方。場面はセビーリャ市内、騎士長の邸宅の前で、従者レポレッロはこんな主人に仕える仕事はいやだとぼやいている。ドン・ジョヴァンニは騎士長の娘であるドンナ・アンナの部屋に忍び込んだが、彼女に騒がれ逃げようとした。そこへ騎士長が登場し、ジョヴァンニに斬りかかるが逆に殺される。アンナは悲嘆に暮れ、許嫁のオッターヴィオに復讐を果たしてほしいと求める。

騎士長宅から逃れたジョヴァンニがレポレッロを見つけたところで、昔棄てた女のドンナ・エルヴィーラに見つかってしまう。しかしジョヴァンニはその場をレポレッロに任せて去る。残されたレポレッロはエルヴィーラに「旦那に泣かされたのはあんただけじゃないよ。イタリアでは640人、ドイツでは231人、しかしここスペインでは何と1003人だ。」と有名な「恋人のカタログの歌」を歌って慰めたつもりになっている。あきれてエルヴィーラは去る。

場面が変わり、マゼットとツェルリーナの新郎新婦が村の若者とともに登場し、結婚の喜びを歌っているところにジョヴァンニが現れる。早速、新婦ツェルリーナに目をつけた彼は、彼女と二人きりになろうとして、皆を自宅に招待して喜ばせる。彼がツェルリーナを自らエスコートしようとするので、マゼットは拒むが、ツェルリーナ自身が大丈夫だと言い、ジョヴァンニが剣をちらつかせるので、マゼットは「わかりましたよ旦那」としぶしぶ引き、ツェルリーナに皮肉を言って去る。思わぬ展開に半べその彼女を早速ジョヴァンニが口説く「お手をどうぞ」のデュオ。ツェルリーナはあっけなく彼に手を取られて屋敷に向かおうとするが、そこに再び現れたエルヴィーラが、ジョヴァンニの本性を警告して彼女をジョヴァンニから逃す。

「今日はついてないな」とぼやくジョヴァンニの前に、騎士長の仇への復讐を誓っているオッターヴィオとアンナが登場する。しかしアンナは今朝忍び込んで父親を殺した者が目の前のジョヴァンニだとは気づいていない。ジョヴァンニは適当にごまかしてその場を去るが、彼の別れ際のひとことを聞いて、アンナはジョヴァンニが今朝の男だったと気づく。オッターヴィオはまだ半信半疑である。ここで許嫁のアンナを慰めるアリアを歌うが、これはウィーン初演のための追加ナンバーである。

場面は変わってジョヴァンニの屋敷。彼は招待客に酒や料理を振る舞い、「皆で元気に酒を飲め、おれはその間にカタログの名前を増やすのだ」という「シャンパンの歌」を豪快に歌う。

再びマゼットとツェルリーナが登場。マゼットは新婦ツェルリーナが軽薄で浮気者だと怒っている。しかし新婦は「ぶってよ私のマゼット」と下手に出て機嫌を取るので、単純なマゼットはすぐに機嫌を直す。

そこにエルヴィーラ、アンナ、オッターヴィオが、ジョヴァンニの罪を暴くため、仮面をつけてやってきて、祝宴に紛れ込む。みんなでダンスをしているとジョヴァンニはツェルリーナを別室に連れて行く。襲われて悲鳴をあげる彼女。それをきっかけに3人は仮面を脱ぎ捨て、ジョヴァンニを告発する。彼は、レポレッロを、ツェルリーナを襲った犯人に仕立ててごまかそうとするが、もはや誰もだまされない。ジョヴァンニは窮地に陥るが、大混乱の内に隙をみてレポレッロととも逃げ出し、第1の幕が降りる。

 

第2幕

夕方。レポレッロが主人にぼやいている。「もうこんな仕事はいやだ、お暇をもらいたい」というのだが、最終的には金で慰留されてしまう。さて今夜のジョヴァンニはエルヴィーラの女中を狙っており、女中に近づくためにレポレッロと衣服を取り替える。ちょうどその時、エルヴィーラが家の窓辺に現れたので、ジョヴァンニはレポレッロをエルヴィーラの家の前に立たせて自分のふりをさせ、自分は隠れた所から、いかにも反省したような嘘をつく。エルヴィーラは、ジョヴァンニが自分への愛を取り戻してくれたものと信じきって、ジョヴァンニに扮したレポレッロに連れ出される。一方、レポレッロに扮したジョヴァンニは、エルヴィーラの部屋の窓の下で、女中のためにセレナードを歌う(「窓辺に出でよ」)。

そこにマゼットが村の若い衆とともに登場する。皆、棍棒や銃を持ち、これからジョヴァンニを殺すのだという。これを聞いたジョヴァンニは、レポレッロの振りをして皆をあちこちに分散させ、自分とマゼットだけになると、剣の峰でマゼットを打ち据えて去る。

痛がるマゼットのもとにツェルリーナがやってきて、「そんな痛みはこの私が治してあげるわ」といって慰め、マゼットの手をとって自分の胸に当てる。すっかりその気になって痛みも忘れた新郎と、いそいそとその場を去る。

一方、エルヴィーラと思わぬデートをする羽目になったレポレッロは、何とかごまかして彼女から離れようとするものの、運悪くアンナとオッターヴィオに出くわしてしまう。逃げようとすると、マゼットとツェルリーナにも鉢合わせしまう。彼がジョヴァンニだと思っている4人は彼を殺そうとするが、エルヴィーラが現れてジョヴァンニのために命乞いをする。4人は、ジョヴァンニを恨んでいたはずのエルヴィーラが彼の命乞いをすることに驚くが、ジョヴァンニ(実はレポレッロ)のことを許そうとはしない。命の危険を感じたレポレッロはついに正体を白状し、一同は呆れる。レポレッロは平謝りしつつ隙をみて逃げ出す。

オッターヴィオは恋人のアンナを慰めるアリアを歌うが、ウィーン初演版ではこれはカットされた(代わりが第1のアリア)。続いてウィーン版の追加ナンバーで、ツェルリーナがレポレッロを捕らえてひどい目に合わせる二重唱と、エルヴィーラのアリア(ジョヴァンニの裏切りへの恨みと、彼を忘れられない自分の本心との矛盾に心を乱す内容)があるが、前者は通常省略される。

真夜中の2時、墓場でレポレッロと落ち合ったジョヴァンニに対し、騎士長の石像が突如口を利く。恐れおののくレポレッロと対照的に、ジョヴァンニは戯れに石像を晩餐に招待すると言い出し、石像はそれを承諾する。

オッターヴィオはアンナに結婚を迫るが、アンナは父親が亡くなったすぐ後なので今は適当な時期ではないという。オッターヴィオは非礼を詫びるが、これはアンナにオッターヴィオの真実の愛と誠実さを確信させアンナのアリアへとつながる。

ジョヴァンニは早速屋敷で食事の支度を始める。楽士が流行の音楽を演奏している。ビセンテ・マルティーン・イ・ソレルの『椿事("Una cosa rara")』やジュゼッペ・サルティの『2人が争えば3人目が得をする(鳶に油揚・漁夫の利、"Fra i due litiganti il terzo gode")』といった他の作曲家のオペラの一節に続いて、モーツァルト自身の『フィガロの結婚』中のアリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」が演奏されると、レポレッロが「これは有名なやつだ」とコメントして観客を笑わせる。前年ヒットしたこの作品に託した、作曲者からプラハの聴衆へのサービスである。

晩餐が始まり、ジョヴァンニは旺盛な食欲を示してレポレッロに呆れられる(この部分はイ・ソレルの上記の曲の一部からの引用)。つまみ食いしたレポレッロをジョヴァンニがからかっているところにエルヴィーラが登場し、生き方を変えるべきだと忠告する。ジョヴァンニがまともに相手をしないので、エルヴィラは諦めて去ろうとするが、玄関で突然悲鳴を上げて別の出口から逃げ去る。何事かと見に行ったレポレッロもやはり悲鳴を上げて戻ってくる。約束どおりに騎士長の石像がやってきたのである。石像はジョヴァンニの手を捕まえ、「悔い改めよ、生き方を変えろ」と迫る。

ジョヴァンニは恐怖におののきながらも頑なにこれを拒否する。押し問答の後、「もう時間切れだ」といって石像が姿を消すと地獄の戸が開き、ジョヴァンニは地獄へ引きずり込まれる。

そこへエルヴィーラ、アンナ、オッターヴィオにマゼットとツェルリーナが登場する。レポレッロの説明を聞き、一同は彼が地獄に落ちたことを知る。以下プラハ版では、アンナは亡き父親のためにもう1年は喪に服したいといい、オッターヴィオも同意する。エルヴィーラは愛するジョヴァンニのために修道院で余生を送るという。マゼットとツェルリーナは家にもどってようやく落ち着いて新婚生活を始めようとする。レポレッロはもっといい主人を見つけようという(ウィーン版ではこれらの部分がカットされている)。一同、悪漢のなれの果てはこのようになると歌い、幕が下りる。

キャスト

上演時間:第1幕:1時間35分 | 休憩:30分 | 第2幕:1時間30分
約3時間35分

 

出演者

指揮:ダニエレ・ガッティ

合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ

演出:ダニエレ・メンギーニ

舞台美術:ダヴィデ・シニョリーニ

衣装:ニカ・カンピージ

照明:ジャンニ・ベルトリ

振付:マルコ・カウデラ

ドラマトゥルギー:ミケーレ・パネッラ

Maggio Musicale Fiorentino管弦楽団・合唱団

ドン・ジョヴァンニ:アレックス・エスポジト

騎士長:ジョンミン・パク

ドンナ・アンナ:マリアンジェラ・シチリア

ドン・オッターヴィオ:デイヴ・モナコ

ドンナ・エルヴィーラ:ミシェル・ロジエ

レポレッロ:ルカ・ミケレッティ

マゼット:ロドヴィコ・フィリッポ・ラヴィッツァ

ツェルリーナ:デジレ・ジョーヴェ

会場
テアトロ・デル・マッジョ

Teatro del Maggioは、歴史的なStazione Leopoldaの隣、旧市街の城壁の近くにあります。訪問者を歓迎する庭園はフィレンツェのオーケストラの厩舎とMaggio Musicale Fiorentinoの創設者にちなんで名付けられたヴィットーリオ広場広場です。


電車で
サンタマリアノヴェッラはフィレンツェの主要鉄道駅です。
そこから、徒歩(約10〜15分)、またはトラム(1駅)またはタクシーを利用して劇場にアクセスできます。


車で
フィレンツェオペラはZTLエリアのすぐ外にあります。
Parco delle Cascineの近くに駐車するか、Porta al Pratoの駐車場(Via Elio Gabbuggiani、7)とPiazza Vittorio Venetoの駐車場を利用できます。


バスで
行C1、C2、およびD(Leopolda stop)。
17および23A-B行(Via delle Carra駅)。
ライン17B-C、22、23N、23および57(Pierluigi da Palestrina停留所)。
行29、29B、29BA、29BC、29D、30A、30B、30AC、35および35°(Leopolda  -  Porta al Pratoの終点;終点)。


路面電車で
ラインT1(ポルタアルプラート - パルコデッラムジカ駅)。

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