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ピーター・グライムズ

Venueサン・カルロ劇場 ナポリ
Calendar水 19 5月 2027 - 火 25 5月 2027
あらすじ / 詳細

あらすじ

プロローグ

漁師ピーター・グライムズは、漁の最中に徒弟が死んだことについて裁判を受けている。立ち会う村人たちは、有罪に違いないと冷ややかな視線を送る。しかし判事役のスウォロウ氏は、少年の死は事故であり無罪と裁定し、グライムズにはもう徒弟を雇わないよう勧告して裁判を切り上げる。村人たちもグライムズに名誉回復の機会を与えようとせず、憤慨する彼を女性教師の未亡人エレン・オーフォードと退役船長ボルストロードが慰める。エレンとグライムズの対話は美しい二重唱となる。

第1幕

漁村の何気ない一日。村人たちが仕事をしながら、退屈な日々と海や季節との関わりを歌っている。助手を失ったグライムズは一人きりで漁もままならず、友人の薬屋ネッド・キーンが見かねて新たな徒弟を孤児院から見つくろってやる。その少年を村に連れてくる必要があるが、村人たちはグライムズを悪人だと決めつけて協力しない。しかしエレンは「罪なき者は石もて打て(罪のない者などいない)」と庇い、手伝いを買って出る。

ボルストロードがやってきてグライムズに違う場所で働いてみるよう助言するが、グライムズは拒む。彼は人付き合いが苦手でぶっきらぼうだが、金を稼いでエレンと結婚したい、村人たちを見返してやりたいという素朴な夢を抱いていた。

その晩は嵐だった。グライムズは酒場にいるが皆から疎まれている。うわさ話好きのセドリー夫人や、グライムズを嫌っている漁師ボブ・ボウルズもいる。そこへエレンが新たな徒弟のジョンを連れてくるが、グライムズは周囲の険悪な視線も意に介さず、すぐに自分の丸太小屋へ連れ帰る。

第2幕

日曜日の朝。鐘が鳴り、村人たちは教会に集まっていく。エレンは徒弟のジョンの面倒を見ているが、彼の首に叩かれた傷があるのを見ておののく。彼女はグライムズを問いただすが、彼はただの事故だと不愛想に返す。そしてジョンを休ませず漁に出ようとするのをエレンは責めるが、グライムズはいら立ちのあまり彼女を殴ってしまい、ジョンを連れて逃げる。これを目撃した酒場の女将はキーンやボウルズに話し、騒ぎは村全体に広がり、村人たちは群衆化してグライムズを詰問しようと彼の丸太小屋に向かう。

丸太小屋ではグライムズが漁の準備をしているが、死んだかつての徒弟のことが頭をよぎり、彼がのどの渇きを訴えていた記憶にさいなまれる。群衆が近づいてくるのが聞こえて彼は驚き、慌ててジョンに対し、小屋の裏から崖づたいに船へ這い降りるよう言う。しかしジョンは足を踏み外して滑落死してしまった。

群衆は丸太小屋に入るがグライムズの姿はなく、特に異常なものは見つからなかったため解散する。

第3幕

数日後の夜、村人たちがダンスを楽しんでいる。グライムズは海に出たきり戻っていない。セドリー夫人は村の名士たちに、グライムズが人殺しだと吹き込んでいる。エレンはボルストロードと話しているが、彼は海岸に流れ着いた上着のことを話し、エレンはそれがジョンのために以前縫ってやったものだということに気づく。セドリー夫人はこの話を立ち聞きし、周囲を煽り立てる。村人たちはふたたび群衆化し、「ピーター・グライムズ!奴を許すな」と合唱しながら探しに出る。

海をさまよっていたグライムズがひそかに海岸に現れるが、彼は錯乱しており、狂おしく長いモノローグを歌う。エレンとボルストロードが彼を見つけるが彼は受け答えできない。ボルストロードはグライムズをつかみ、「けじめ」として船を自ら海に沈めるよう諭す(劇中で唯一音符を持たない「台詞」であるため、強い印象を与える)。もはやこれしか彼に助言できることはなかったのである。

エレンは止めるが、グライムズは全てを悟ったようによろよろと船のほうへ歩いていった。

翌朝、沿岸警備隊から、沖合に沈みかけている船が目撃されたと報告が上がる。しかし村人たちは気にも留めない。皆が何気ない一日の営みを歌い、その合唱にエレンやボルストロードさえも加わっていく中、幕が下りる。

  • サン・カルロ劇場はどこにありますか?
    • サン・カルロ劇場は、イタリア・ナポリの中心部、Via San Carlo 98, 80132 Naplesにあります。プレビシート広場の隣に位置し、王宮やガッレリア・ウンベルト1世にも近い場所にあります。
  • コンサートのどのくらい前に到着すればよいですか?
    • 開演予定時刻の少なくとも30分前に到着することをおすすめします。入場口まで移動し、チケットの確認を受け、座席を見つけるための十分な時間を確保できます。
  • どのような服装が適していますか?
    • 正式なイブニングドレスなどのフォーマルな服装は必要ありません。スマートカジュアルまたはエレガントな服装がおすすめです。劇場にふさわしい、快適で整った服装が適しています。
  • 遅れて到着した場合、客席に入ることはできますか?
    • 公演開始後は、客席への入場が認められない場合があります。遅れて到着した場合は、劇場の規則や公演内容に応じて、最初に設けられた休憩時間に入場できる場合があります。
  • 大きなバッグやリュックを持ち込めますか?
    • 大きなバッグやリュックは客席内に持ち込まないでください。利用可能な場合は、劇場指定のクロークまたは荷物預かりエリアにお預けください。
  • 客席に食べ物や飲み物を持ち込めますか?
    • いいえ。公演中および休憩中、客席内への食べ物や飲み物の持ち込みは禁止されています。
キャスト

英語上演、イタリア語・英語字幕付き
上演時間:約3時間15分(休憩2回)

 

プロローグと3幕からなるオペラ
音楽 | ベンジャミン・ブリテン
台本 | モンタギュー・スレイター

指揮 | ジョン・フィオーレ
演出 | ポール・カラン
美術・衣装 | ゲイリー・マッキャン
照明 | ファビオ・バレッティン

 

出演者
ピーター・グライムズ | グレゴリー・クンデ / ジョン・ファインドン*
エレン・オーフォード | ヨランダ・アウヤネ / セリーヌ・バーン*
バルストロード船長 | ベンジャミン・テイラー
叔母 | ナタリア・ガヴリラン
第一の姪 | シルヴィア・スペソット
第二の姪 | アンナ・グロット**
セドリー夫人 | アロイサ・アイゼンベルグ
ボブ・ボールズ | ブラゴイ・ナコスキ
ネッド・キーン | ロリー・マスグレイヴ
スワロー | スコット・ワイルド
ホブソン | エドウィン・ケイ
ホレス・アダムズ | クリストファー・レミングス

サン・カルロ劇場管弦楽団・合唱団
合唱指揮 | ファブリツィオ・カッシ

ヴェネツィアのフェニーチェ劇場によるプロダクション

** サン・カルロ劇場アカデミー

会場
サン・カルロ劇場 ナポリ

 

 

サン・カルロ劇場はイタリア・ナポリにある歌劇場で、劇場としてはヨーロッパで現役最古のものである。資金不足のため1874年-1875年のシーズンが中止された以外、定期公演が中止されたことがない点でも特筆される。

サン・カルロ劇場は、ナポリに劇場があることを望んだブルボン朝ナポリ王国の初代王カルロ によって建造された。開場は1737年11月4日、演目はピエトロ・メタスタージオ台本、ドメニコ・サッロ音楽のオペラAchille in Sciroであった。この時サッロはオーケストラの指揮も行い、幕間にはグロッサテスタの2つのバレエも演じられた。この劇場はその建築、金装飾、および豪華壮麗な青色(ブルボン家の色であった)の布張装飾で有名となった。

1816年2月12日、サン・カルロ劇場は火事により焼失するが、両シチリア王フェルディナンド1世の命により僅か10か月にして再建される。現在の建築はこの再建建築と基本的には同一であり、変化はヴェルディの提案したオーケストラ・ピットの設置(1872年)、電気照明の導入および中央シャンデリアの撤廃(1890年)、入口ロビー並びに楽屋棟の建築、に限られている。

1817年1月12日、再建された劇場はマイールの「パルテーノペの夢」(Il sogno di Partenope)で再オープンする。スタンダールはこの公演の2夜目を聴いており「ヨーロッパのどこにも、この劇場に比べ得るどころか、この劇場の素晴らしさの足許に及ぶところも存在しない。ここは人の目を眩惑し、ここは人の魂を狂喜させる」と書き記している。

1815年から1822年まで、ロッシーニはこのサン・カルロ劇場を含めたナポリ王国全ての王立オペラ劇場の劇場付作曲家・兼音楽監督であり、「オテロ」「湖上の美人」を含む9つのオペラがこの時期書かれた。

ジュゼッペ・ヴェルディもまたこの劇場と縁深い一人である。必ずしも彼の傑作とは言いがたいが、「アルツィラ」および「ルイザ・ミラー」はサン・カルロ劇場のために書かれた作品である。「仮面舞踏会」も本来はこの劇場のためのオペラだったが、スウェーデン国王が暗殺されるという筋書自体が王国であるナポリでは検閲で不許可とされ、舞台をアメリカ・ボストンに、初演地もローマに変更しての公演となった。

20世紀に入って、サン・カルロは革新的な支配人アウグスト・ラグーナを迎える。彼は1920年からの10シーズンをすべてワーグナー作品で開幕するという、当時のイタリアでは異例のプログラムを組み、またリッカルド・ザンドナーイ作曲、ガブリエーレ・ダンヌンツィオ脚本のオペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」などの新作オペラの初演にも熱心だった。

第二次世界大戦で大きな損害がなかったことも幸いして、サン・カルロ劇場は戦後いち早くイギリスへの引越公演(1946年)を行うなど、オペラ劇場としての機能を回復した。その革新的伝統は戦後も継続し、たとえばアルバン・ベルクの「ヴォツェック」のイタリア初演(1949年、カール・ベーム指揮)などが行われている。

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