三銃士 ポップオペラ

三銃士 ポップオペラ | ミュージカル

振付：ヴェロニカ・ペパリーニ、アンドレアス・ミュラー
作詞：アレッサンドロ・ディ・ツィオ
音楽：ジョ・ディ・トンノ
芸術監督・演出：ジュリアーノ・ペパリーニ
主催：Antico Teatro Pagliano

上演時間：2時間20分（休憩含む）

「一人はみんなのために、みんなは一人のために！」という言葉は、この舞台で新たに息を吹き込まれる不滅の友情の象徴である。アレクサンドル・デュマの最も有名な小説をもとにしたイタリア版ミュージカルは、音楽・台詞・ダンスが交互に織りなす、感動的で魅力あふれるライブ作品として展開する。舞台上では、登場人物たちが絆の強さを表し、「善」と「悪」がぶつかり合う中で、名誉・忠誠・誠実といった価値が中心に据えられる。これらの価値は現代人の神話によってしばしば揺らぐが、三銃士たちはその誇りを剣の先に掲げている。

友情のそばには愛もあり、それはすべての行動の原動力となる。ここではダルタニャンとコンスタンスの出会いにおいて昇華されるが、その愛はもう一人の女性主人公、復讐に燃える邪悪なミレディによって引き裂かれる。結末では均衡が取り戻されるものの、観客はほろ苦い思いを抱いて劇場を後にするだろう。もしかすると、「善人」がいつの間にか「悪人」に変わってしまったからかもしれない。あるいは、死というものこそが、私たちを小さく脆い存在にする唯一の謎であり、現代人ですら解き明かすことができないからかもしれない。

プログラムとキャスト