ノルマとリセット・オロペサ
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ノルマ&リゼット・オロペサ – ヴィンチェンツォ・ベッリーニ|コンサート・ヴァージョン
言語: イタリア語(フィンランド語・英語字幕付き)
上演時間: 3時間30分(休憩1回)
対象年齢: 12歳以上
『ノルマ』は、特にコンサート形式では長い伝統を誇る。ベルカント・レパートリーの中でも最も重要な作品のひとつとして、ソプラノの声楽的・演技的力量を示す最高の基準とされている。アリア〈清らかな女神(Casta diva)〉の録音は、マリア・カラスやエディタ・グルベローヴァらによって不朽の名演として知られている。
今回、タイトルロールを初めて演じるリゼット・オロペサは、新世代の歌手たちの中で偉大なソプラノ芸術の伝統を受け継ぐにふさわしい存在である。2023年の『ロメオとジュリエット』公演での圧巻の歌唱でサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルの観客を魅了した彼女は、その後も世界の主要歌劇場で輝きを放ち、現代オペラ界を代表するスターの一人として確固たる地位を築いている。
あらすじ
高位の巫女ノルマとローマの総督ポッリオーネは、ひとつの秘密を共有している。それは、瞬く間に彼らの人生を破滅させかねないものだった。二人は深く愛し合い、密かに二人の子をもうけていた。敵同士であること、そしてノルマが貞潔の誓いを立てていることを考えれば、これは致命的な関係である。やがてポッリオーネが若い修道女アダルジーザに恋をすると、ノルマは嫉妬に燃える。怒りと、民を裏切った罪悪感に突き動かされたノルマは法廷に立ち、自らの罪を告白して火刑に処される。ポッリオーネも彼女の後を追って命を絶つ。
プログラムとキャスト
リゼット・オロペサ – ノルマ
ジョン・オズボーン – ポッリオーネ
指揮: リッカルド・フリッツァ
イェーテボリ交響楽団
イェーテボリ歌劇場合唱団
オラヴィ城
サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル(フィンランド語: Savonlinnan oopperajuhlat)は、フィンランドのサヴォンリンナで毎年夏に行われている国際的なオペラ音楽祭。
会場は1475年に建てられた湖上の要塞、オラヴィ城。オラヴィ城は「聖オラフの城」という意味。現存する石造りの城としてはもっとも北方にある。
オラヴィ城という軍事的拠点で初めてオペラが上演されたのは、フィンランド独立を遡ること5年前の1912年である。既にヨーロッパ・ツアーを行うなど名声を得ていたフィンランドのソプラノ歌手アイノ・アクテは熱心な愛国者だったこともあり、1907年より風光明媚なこの城をオペラ会場として目をつけていた。
こうしてアクテの指揮の下で始まったオペラ祭は以後5年間に渡って毎年夏に開催される。この間に上演されたのは、5回中4回がフィンランド人による作曲のオペラというものであった。しかし1917年以後は第一次世界大戦やフィンランド独立、翌年のフィンランド内戦などの混乱で中止となる。
その後歌唱の講習会が行われるようになって国際的なオペラ公演の必要性が主張されるようになり、1967年になってから再び開催されるようになった。この時はベートーヴェンのフィデリオが上演された。
再開後は新作オペラの初演も行われ、アウリス・サッリネンの」騎手」「王はフランスへ行く」「宮殿」、パーヴォ・ヘイニネンの「ナイフ」、エイノユハニ・ラウタヴァーラの「アレクシス・キヴィ」、カレヴィ・アホとオッリ・コルテカンガスの共作「時と夢」の6作品が上演されている。
現在では開催が1か月に及ぶ一大イベントに成長している。毎年の総動員数は6万人に達し、そのうち4分の1は外国からの観光客と見られている。
オラヴィ城への交通手段
オペラやコンサート会場へはサヴォンリーナ市内のいくつかのホテルより送迎バス(有料)をご利用いただけます。
バスルート/時刻表
18時00分:Malakias Summer Hotel (Hernemäki)
18時10分:Tott Hotel
18時15分:Seurahuone Hotel
18時20分:Spa Hotel Casino und Vuorilinna
18時25分:Pietari Kylliäinen Hotels
18時30分:Burg Olavinlinna, Linnankatu Altestelle.
公演終了後15分後より、オラヴィ城付近のバス停よりホテル行きのバスが出発します。