ノルマ

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FEB 2026

 

《ノルマ》

音楽:ヴィンチェンツォ・ベッリーニ

フェリーチェ・ロマーニによる台本による二幕の抒情的悲劇
原作:ルイ=アレクサンドル・スーメ『Norma, ou L'infanticide』

カーサ・リッコルディ版(ミラノ)

初演:1831年12月26日 ミラノ・スカラ座

 

あらすじ

時と場所は紀元前50年頃、ローマ帝国支配下にあるガリア地方。

 

第1幕第1場

前奏曲に続いて、舞台はドルイド教徒の森。オロヴェーゾに率いられた一団が、ローマからの解放を願う祈りを捧げて去る。物陰から現れたポリオーネは同行するフラヴィオに、自分のノルマへの愛はもはや醒めたこと、今では若きアダルジーサを愛していることを告げ、ノルマがそれを知れば復讐があるだろう、と恐れおののく。入れ替わるように再びドルイド教徒たちがノルマに率いられて現れ、儀式を行う。ここで歌われるのが有名なシェーナとカヴァティーナ『清らかな女神』である。人々はローマへの怒りに燃えているが、ノルマは蜂起を許さず、実は自らがローマ総督ポリオーネを密かに愛し、2人の息子までもうけた苦しい胸のうちを独白する。一同は去るが、これもまたローマ人に対する背徳の愛に悩む若きアダルジーザが独り残る。そこにポリオーネが現れ、一緒にローマへ逃げよう、と情熱的に説得、初めは拒絶していたアダルジーザも遂には従うことを約束する。

第1幕第2場

ノルマがクロティルデの援助の下、密かに2人の子供を育てる住居にアダルジーザがやって来る。慌てて子供達を隠すノルマに、アダルジーザは、巫女には禁じられた恋愛をしてしまった悩みを告白する。お互いに同じ男性を愛しているとは知らないノルマは彼女を赦す。そこに偶然ポリオーネが現れ、2人の女性は初めて状況を理解する。ノルマは、アダルジーザには罪はなく、全てはポリオーネの不実のせい、と激しい非難を加える。恋の修羅場の三重唱。

第2幕第1場

ノルマは2人の息子と心中しようと試みるが、子供の寝姿を見るとそれは果たせない。アダルジーザが住居に現れ、自分はポリオーネと別れる決意を固めたと話し、ノルマには「子供たちの素晴らしい母親として生きて欲しい」と説得する。ノルマとアダルジーザは互いの友情を確認し、有名な美しい二重唱が歌われる。

第2幕第2場

ポリオーネがアダルジーザの提案を拒否したと聞いたノルマは、怒りのあまり、祭壇の銅鑼を3度打ち鳴らし戦争開始を合図する。ポリオーネがアダルジーザを連れ去ろうと神殿に闖入、捕われた、との報せが入る。群集がポリオーネを引き立てて参集する。ノルマは「この男を殺す前に、尋問して共犯の巫女の名を明らかにする」と述べ、人々を一旦立ち退かせる。ポリオーネと2人きりになったノルマは「アダルジーザを忘れるという約束と引換えに、お前の命だけは助けよう」と言うが、強情なポリオーネは取り合わない。ノルマは「裏切り者の女の名がわかった。火刑台の準備をしろ」と人々を再び招集する。ポリオーネはアダルジーザの名が明かされることを怖れるが、ノルマは「裏切り者は私です」と人々に宣言する。衝撃を受けたポリオーネはノルマへの愛に再度めざめ、「貴女は素晴らしい女性。自分はそれを知るのが遅すぎた」と許しを請う。ノルマは父オロヴェーゾに2人の子供の助命を懇願、オロヴェーゾはためらっていたが受け入れる。ノルマは従容と火刑台に向かう。

 

 

プログラムとキャスト

イタリア語字幕付き公演

上演時間:3時間(休憩1回)

 

キャスト

ポッリオーネ:ドミトリー・コルチャック
オロヴェーゾ:カルロ・レポレ
ノルマ:ヴァシリサ・ベルジャンスカヤ
アダルジーザ:マリア・ラウラ・ヤコベッリス
クロティルデ:アレッサンドラ・デッラ・クローチェ
フラーヴィオ:フランチェスコ・コンジュ*

ヴェルディ・アカデミー元研修生

指揮:レナート・パルンボ
演出:ニコラ・ベッロッファ
美術:アンドレア・ベッリ
衣装:ヴァレリア・ドナータ・ベッテッラ
照明:シモーネ・ボヴィス

イタリア・フィルハーモニー管弦楽団
パルマ・レージョ劇場合唱団

合唱指揮:マルティーノ・ファッジャーニ

制作:パルマ・レージョ劇場、ピアチェンツァ劇場群、モデナ市立劇場

テアトロ・レージョ

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