ニーベルングの指環、ラインの黄金
MAY 2026 | ||||||
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ニーベルングの指環 – ラインの黄金
リヒャルト・ワーグナー [1813–1883]
前夜祭
3日間と前夜のための舞台祝祭劇
初演:1869年9月22日、ミュンヘン
ベルリン・ドイツ・オーパー初演:2021年6月12日
上演時間:約2時間30分(休憩なし)
ドイツ語上演(ドイツ語・英語字幕付き)
プレレクチャー(ドイツ語):各公演の45分前に実施
公演について
リヒャルト・ワーグナーは《ラインの黄金》を、自らの大作《ニーベルングの指環》の「前夜」として構想しました。これはバロック・オペラのプロローグへの明確な言及でもあります。ここでも神々が人間の運命の枠組みを決定づけます。ワーグナーの北欧神話の神々は、人間の欲望や感情を象徴する存在です。
ラインの乙女たちの無邪気な遊び、アルベリヒによる黄金の略奪、力への欲望、火の神ローゲの冷笑的なニヒリズム、ヴォータンのヴァルハラ建設による永続性の追求、そして黄金そのものが沈黙の主役として輝きます。それは魅力と破滅の象徴であり、登場人物の善悪を浮かび上がらせます。
《指環》は、時間を通じて世界を解釈しようとする壮大な試みであり、あらゆる演出家にとって最大の挑戦です。ベルリン・ドイツ・オーパーでは、シュテファン・ヘアハイムがこのワーグナー作品を21世紀に翻訳します。彼はバイロイトの《パルジファル》などで知られる、歴史と思想を巧みに表現する現代有数の演出家です。
プログラムとキャスト
指揮者: サー・ドナルド・ラニクルズ
演出・舞台美術: シュテファン・ヘアハイム
舞台美術: ジルケ・バウアー
衣装: ウタ・ハイゼケ
映像: トルゲ・メラー
照明: ウルリッヒ・ニーペル
ドラマトゥルグ: アレクサンダー・マイアー=デルツェンバッハ
ドラマトゥルグ: ヨルク・ケーニヒスドルフ
ヴォータン: イアン・パターソン
ドンナー: トーマス・レーマン
フロー: キーラン・カレル
ローゲ: トーマス・ブロンデル
アルベリヒ: マイケル・スミュエル
ミーメ: ヤー=チュン・ファン
ファゾルト: アルベルト・ペーゼンドルファー
ファフナー: トビアス・ケーラー
フリッカ: アニカ・シュリヒト
フライア: マルティナ・ヴェルシェンバッハ
エルダ: ローレン・デッカー
ヴォーグリンデ: ニーナ・ソロドヴニコワ
ヴェルグンデ: アリアンナ・マンガネッロ
フロースヒルデ: カリス・タッカー
管弦楽団: ベルリン・ドイツ・オーパー管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ
ベルリンドイツオペラはドイツ・ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるオペラハウスで、ドイツ国内ではではバイエルン国立歌劇場に次ぐ2番目に大きな歌劇場です。ベルリン国立バレエ団の本拠地。
このオペラハウスの歴史は、シャルロッテンブルク地区が 「プロイセンで最も豊かな街」として独立していた時代の「シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場」に遡ります。 1911年よりハインリッヒ・ゼーリンク(Heinrich Seeling)によって設計され、1912年11月7日に開館され、イグナッツ・ヴァルター指揮の下ベートーベン「フィデリオ」が上演されました。 1920年ベルリン行政区新設法により、大ベルリンが設置された際、劇場の名前は1925年に「ベルリン市立歌劇場」となります。
オペラ座がナチス政権のコントロール下にあった1933年その名称は「ベルリン・ドイツ・オペラ」とされ、ベルリン州立歌劇場と覇を競い1935年に建物は座席数を減らして改築されますが1943年11月23日に爆撃を受け、破壊されてしまいます。
戦後、西ベルリンに新設され、1961年9月24日に現在の名称「ベルリン・ドイツ・オペラ」としてモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をもって開場されます。
座席数1900